耐食性ディスクスプリングは、ステンレス鋼で製造されており、X 10 CrNi 18 8(DIN 1.4310)、X 7 CrNiAl 17 7(DIN 1.4568)、X 5 Cr Ni Mo 18 10(DIN 1.4401)などが含まれます。これらの耐食性ディスクスプリングは一般的なばね鋼製ディスクスプリングよりも耐食性が高いため、「ステンレススチールディスクスプリング」とも呼ばれています。
DIN 17 224に従うX 10 CrNi 18 8は、一般的に耐食性ディスクスプリングに使用されるクロムニッケル合金です。この材料は冷間圧延により強度を得ており、ディスクスプリングをある程度まで磁化させます。その結果、ディスクスプリングの最大材料厚さは2.00 mmに制限されています。
DIN 17224に基づくX 7 CrNiAl 17 7は、沈殿硬化された耐食性スプリングスチールです。この材料は冷間圧延と沈殿硬化によって強度を得ています。可撓性の状態では、このディスクスプリング耐食性材料は非常に磁性があり、材料の冷間加工はさらに磁力を増します。
DIN 1.4401に基づくX 5 Cr Ni Mo 18 10は広範囲に耐食性があり、自然には磁化されません。
耐食性ディスクスプリングは広く国防、冶金、石油化学、風力発電、エンジニアリング、特に食品加工機器などで使用されています
高ニッケル合金含有量のベルビルディスクスプリング材料は、元の状態のオーステナイト結晶格子により耐食性があると見なされます。この耐食性材料は、通常のディスクスプリング材料と同様に焼入れやオーステマイト焼戻しはできません。混晶形成が耐食性ディスクスプリング材料の強度を提供し、圧延中の冷間加工(DIN 17 224を参照)と沈殿硬化(X 7 CrNiAl 17 7)も行われます。ディスクスプリング材料の最大厚さは、材料の一定の程度の冷間加工により狭い制限が設定されています。さらに、冷間圧延によって得られた強度は+200℃以上の温度で失われますが、極低温での耐食性ディスクスプリング材料の使用は可能です。